突然肘が抜ける!?知っておくべき肘内障

突然肘が抜ける!?知っておくべき肘内障

肘内障(ちゅうないしょう)とは、所謂「肘が抜けた」状態のことで肘関節の亜脱臼です。

子供によくあるケガと私自身その存在を知っていたのですが、いざ自分の子供がなると整形外科を受診するまで気づかなかったというお粗末な経験をしました。

なんとなく知っている程度では、実際気づけないものなんだなとつくづく思いました。

元気に飛び跳ねるお子様をお持ちの方は、私のようにならないためにも、ぜひ中内障について頭の片隅に入れておくと良いと思います。

中内障について、どういうことが原因で起こるのか、肘が抜けるとどうなるのか、子供はどんな風に訴えるのか、の3点に焦点を当て実体験を交えてご紹介します。

中内障の原因〜何に気をつけるべきなのでしょう?〜

中内障は歩き始める頃から幼稚園を卒業する頃までによく見られるケガです。

この頃は、突発的にしかも親の予期せぬ方向に動いて危険な状況になることが多いですよね。

例えば突然歩道から道路へ飛び出そうとしたり、高いところから飛び降りようとしたり・・・。

親はそんな時、とっさに子供の手を引っ張って安全を確保しようとします。

このとっさに手を引っ張るというのが、肘が抜ける原因になります。

子供が腕や手に力を入れていない時に強く引っ張ってしまうというのが良くないのです。

子供が両親とそれぞれ手をつないで歩いていて、両親が手を引っ張りあげてジャンプさせる、という微笑ましい光景を目にすることがあります。

しかし、このような動作も子供と親の力を入れるタイミングが少しずれると、肘が抜けてしまう原因になるので注意が必要です。

また、子供が遊んでいる場面にも肘が抜ける原因が潜んでいます。

例えば、転んだ拍子に不自然に手をついたり、不意にお友達に引っ張られたりする場面です。

息子はミニカーをテーブルの上で行ったり来たりさせる遊びをしている最中に抜けてしまったようでした。

ちょうど家事をしていて、その瞬間を見ていなかったので、どんな風に抜けたのかは未だにわかりませんが、

こんなにおとなしい遊びで、まさか肘が抜けているなんて夢にも思わなかったです。

肘が抜けるとどうなるのか?〜見た目に分かりにくい!〜

肘が抜ける、というと肘から下がだらーんと下がるのをイメージしますよね。

でも実際にはただ腕を下げてるようにしか見えず、だらーんとした印象を持てないことがほとんどです。

よく観察すると、ちょっと肘の向きがおかしいのがわかりますが、抜けているかもという疑いを持っていないとそこに気づくのは難しいでしょう。

肘が抜けると動かせば痛いので、痛みを感じない楽な体勢、つまり、腕を下ろしたままにしています。

そして、下ろしたまま使おうとしません。

私も息子が左手を使わないことが気になり、最初は肩が抜けてるのかと疑いました。

肩は外れていないようだったので、次に手の甲や平をケガしたのかと思い触ってみようとしたところ、「やめて!」と言って左腕をかばうようにその場で横になってしまったので、肘がどうなっているかまでは確認できませんでした。

例えば手をつないでいて引っ張った直後に様子がおかしくなったなど、直前のエピソードがわかる場合は肘内障を疑えますが、一人遊びしていたり、お友達と楽しく遊んでいる最中など、親が目を離した隙に起こった場合では、エピソードがわからない上に見た目に分かりにくいことから、肘内障にたどり着くには時間がかかります。

パパママが気づけるポイントは、腕全体を下げていて使おうとしない、ということです。

まだおしゃべりが上手にできない子供の場合は、この点が肘内障に気づく大きな手がかりになります。

子供はどんな風に訴えるの?泣いて教えてくれるとは限らない

息子がまさにそうでしたが、一瞬痛かったであろう時に「ママ〜・・・痛い・・・」と弱々しく言っただけで、涙を流してギャーギャー泣くことがなかったのです。

泣き方が激しければ激しいほど、ただ事ではないかも?!と思えますが、しくしくと静かに泣いたり、痛いと呟くだけの場合も多いようです。

周りにも、お友達の親子が念のためにと、小児科を受診したところ、肘内障になっていてビックリしたという話があります。

特に幼稚園入園前の子は、まだ痛い部分を伝えるのが難しいので、親がしっかり観察することが大切ですね。

まとめ

子供が突然、痛みや違和感を訴えて、腕を下げたまま使わないようであれば、それは肘が抜ける肘内障の可能性が高いです。

特に初めて目の当たりにする場合、分かりにくいので、痛いという以外にこのような子供からのサインを知っておくと安心です。

肘内障の症状であっても、実は骨折もしていたという場合があります。

肘を戻す方法がネット上でも公開されていますが、念のために整形外科を受診した方が無難です。

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