妊婦さんは気を付けて!ジカ熱の恐怖
最近、夏になって蚊が多くなってきました。
妊婦さんは、この言葉に敏感になっていませんか?
そう、「ジカ熱」です。
日本でも感染が確認されて、ニュースになっていますよね??
海外だけの感染症だと思っていたのに、日本でも十分かかる可能性はあるんですよ。
今回は、ジカ熱とはなんなのか、症状や影響などを書いていきたいと思います。
ジカ熱ってなんなの?
まずは、ジカ熱とはいったいなんなのか書いていきます。
ジカ熱とは、ジカウイルスが原因となって、蚊が媒体となり蚊から人にうつる感染症の一種です。
このジカウイルスに感染してしまうと、熱がでたり風疹やはしかのような症状が出てきます。
蚊を媒体すると言えば、「デング熱」という感染症もありますが、デング熱よりは症状は軽いです。
WHO(世界保健機関)によりますと、2015年以降の2016年第二週までに、南アメリカやカリブ海地域などの20の国や地域から症例が報告されているんです。
比較的安全だと思われがちな日本ですが、2013年12月に海外から帰国してきた2名、2014年7月に、海外から帰国してきた3名の、感染症例があります。
ジカ熱の症状って??
もし、ジカ熱に感染してしまったらどんな症状がでるのでしょうか?
・斑状丘疹性発疹
・関節痛
・関節炎
・結膜の充血
・筋肉痛
・めまい
・下痢
・腹痛
・嘔吐
などの症状が見られます。
その他には、便秘や食欲不振などもあります。
潜伏期間は、2日から12日くらいだと言われています。
発症すると症状は4日から7日くらい続きます。
不顕性感染率は80%だと言われているので、10人中8人は発症しないで過ぎていく感じだそうですよ。
妊婦さんは特に注意して!
上記で、発症しないで過ぎていく人が多いと書きましたが、妊婦さんは注意してください!
「そんな危なくなさそうじゃん!!」と安易に考えないでください!
それはなぜかというと、すごく残念な症例がでてしまったからなんです。
ポリネシア連邦やブラジルで、ジカ熱が流行っていたときに、ギランバレー症候群や神経系の病気を認める例が報告されたんです。
そして、最近では、ジカ熱が流行ったブラジルでジカ熱に感染した母体から、小頭症児が産まれたという報告があるんです。
このブラジルの妊婦さんの羊水からは、ジカウイルスの「RNA」が検出されて、小頭症で亡くなってしまった新生児の脳の病理組織からもジカウイルスが検出されたそうです・・・。
このような症例があることから、妊娠中の女性はジカウイルスに感染してしまうと、胎児に多きな悪影響があると懸念されているのです。
なので、蚊が飛んでいる季節は、
・露出は控える
・虫よけを塗る
など対策が必要です。
夏は、暑いので露出が多くなりますが、うまく調節して虫よけをしたり、長めの着衣を心掛けましょう。