赤ちゃんの便秘の原因と3つの対処法
赤ちゃんの便秘は様々な原因で起こります。
ホームケアで十分対処できる便秘から、早急に治療が必要なものまで多岐にわたります。
赤ちゃんが便秘になった場合、経緯や症状からどのような原因が考えられるか、そして原因ごとにどのように対処したら良いのかをご紹介します。
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まずは様子をじっくり観察して、早急な受診が必要か見極めます
赤ちゃんのご機嫌はどうでしょうか。
ご機嫌よく遊んでいるようなら、まず心配はいりません。
食事や運動などによって解消されることがほとんどです。
ではご機嫌が悪い場合はどうしたらよいのでしょうか。
ご機嫌良く遊んでいたかと思えば突然火がついたように泣き出し、泣き出したかと思えばすぐ泣き止むといった様子を、10~30分間隔で繰り返すようであれば、腸重積症の疑いがありますので、早急に小児科を受診しましょう。
夜間休日であれば急救科を受診します。
ご機嫌が悪いのに加え、食欲も無く、元気も無いようであれば、風邪のひき始めのサインかもしれません。
体調不良によって便秘が引き起こされたと考えられます。
この場合は小児科の受付時間内に受診しましょう。
病気以外が原因の便秘と対処法
病気以外の原因は大きく4つあります。
離乳食が原因の場合
離乳食を始めた頃は、まだ腸が発達段階のため、食物の消化吸収が不慣れです。
その食物に慣れるまで、便秘になったり、逆に軟便や下痢になることがあります。
成長とともに解消していきますが、消化に不慣れなサインが出たら、離乳食の量を減らしたり、おかゆだけにしたり、工夫してあげると良いでしょう。
水分不足の場合
これも離乳食の量や回数が増えてくると起こることです。
離乳食でお腹が満たされる分、母乳やミルクの量が減ります。
それにより、摂取している水分量が自然と減っていき、便秘になります。
白湯やお茶を意識して飲ませてあげると解消します。
運動不足の場合
つかまり立ちやハイハイができる前の赤ちゃんに多い原因です。
よく食べるけど、寝転んだり座ったままで遊んでいることが多いようであれば、たまにうつぶせにしてあげましょう。
体を起こそうとしたり、左右に動かすことで、腸の周りの筋肉が刺激されて、便秘解消につながります。
疲労の場合
旅行や連日のお客様の訪問は、赤ちゃんにとって良い刺激になる一方、大なり小なり負担もかかっています。
いつもと違う環境で過ごした後は、心身共にリラックスさせて十分休ませてあげましょう。
一般的な便秘のホームケア
原因が分からない場合や、原因を取り除いて対処してみたけれど、解消できない・・・。
そんな時は次のホームケアを試してみてください。
りんごのすりおろし果汁
りんごの果汁に含まれる多量のイオンによって、水分を多く含んだ便になります。
本来薄めてあげるのは、便に多量の水分が含まれ、下痢になるためです。
この作用を利用して、便秘中の赤ちゃんに薄めず与えます。
まずは食後ティースプーン1杯程度から様子を見つつ与えて下さい。
マッサージ
お腹を軽く押さえながら「の」の字を書くように、ゆっくりと優しくマッサージします。
綿棒浣腸
大人用綿棒の先端を少しほぐし、ベビーオイルをしっかりと染み込ませ、先端1センチ程を肛門から中に入れ、ゆっくりと丸を書くように刺激します。
腸壁をなぞるように、優しくします。
赤ちゃんの頃にしか効果がない浣腸方法です。
まとめ
やれることはやったけれど、どうしても解消されないということもあると思います。
小児用の整腸剤や便を柔らかくする薬、下剤などを処方してもらえますので、無理せずに小児科に相談しましょう。